この記事でわかること
- これから覚えるWebマーケティングとは?
- 初心者向けのWebマーケティング用語について
専門用語が多い、Webマーケティング業界。
しかし、ブログや広告運用・Webマーケティング会社に転職したい方は必要になってくるでしょう。
そこで本記事では、初心者なら覚えておきたいマーケティング用語を厳選。
副業・転職に役立つ基本的なマーケティング用語をそろえたので、ぜひ最後まで読んでみてください。
Webマーケティングとは?
「Webマーケティング」とは、Webサイトに特化したり、Web広告やSNSを活用した戦略で、現代においてはなくてはならないマーケティングの手法のひとつとされています。
同時によく耳にする「デジタルマーケティング」の一部という位置づけになります。
数値化されていることで施策の改善点や効果が明確な為、効率的に行うことができるのが最大の特長です。
ユーザーに関するマーケティング用語
ここからは、ユーザーに関するマーケティング用語を解説します。
ターゲティング
ターゲティングとは、顧客ニーズを絞り込み、自社のサービスや商品を売り込むときに使用する手法です。
- 年齢層20〜30代
- 働く女性
- 電車通勤をする会社員
以上のような設定をします。
ターゲティングの場合は「実在するグループ」などの様に大まかなセグメントを指します。
大枠の顧客ニーズを表すことで、複数のマーケティングプランを用意して徐々に狭めていきます。
ペルソナ
ペルソナとは、自社のサービスや商品を利用すると予想される人物像のことです。
ターゲティングよりも、よりパーソナリティな設定を指します。
ペルソナを設定するときには以下のような人物設定をします。
- 職業
- 性別
- 家族構成
- 価値観
- ライフスタイル
行動パターンや趣味などまで設定し、自社サービスや商品を利用する人を想定することで、読者が求める情報を届けられるため、明確な商品作りや宣伝ができます。
顧客のニーズからズレてしまわないためにもペルソナ設定は重要です。
カスタマージャーニー
カスタマージャーニーとは、直訳すると「顧客の旅」という意味です。
自社商品やサービスを知り、購入するまでの流れを表すときに使う用語です。

さらに、顧客がどのような体験をして商品・サービスを購入するのか、そしてリピートしてくれるのかといった一連の流れを表したものを「カスタマージャーニーマップ」といいます。
カスタマージャーニーは、顧客がどのように商品・サービスをたどり着いているのかを知るために必要な取り組みです。
また、カスタマージャーニーの分析をすることで、顧客目線でのマーケティングが可能になります。
ベネフィット
ベネフィットとは、「利益」という意味です。
マーケティングの世界では、顧客が商品・サービスから得られる価値のことを指します。
例えばテーブルを購入するときに重視する点は、ご飯が食べられたり物を置けたりするか、です。
でも、ある人がテーブルを買うときには以下のような事を満たしてくれるかどうかを考えます。
- 持ち運びが簡単そう
- 大きさが子どもでも使えそう
- デザインが良い
このように顧客は、商品やサービスを買うときに購入する理由を考えます。
価値=購入する理由、これがベネフィットです。
「メリットと一緒ではないか」と思うかもしれませんが、ベネフィットは買う理由なので顧客によって変わります。
メリットは、商品やサービスを提供する側から見えている良いところです。
3C分析
3C分析とは、マーケティングの代表的なフレームワークです。
3Cは3つの英語の頭文字からきています。
- 顧客「Customer」
- 競合「Competitor」
- 自社「Company」
以上3つの軸を設定していきます。

3C分析をすると、自社の顧客層や競合との強み・弱みが分析できて、それに応じたマーケティングの施策が講じれます。
4C分析
4C分析とは、顧客視点のマーケティング分析方法で、1993年に提唱された比較的新しいマーケティングの考察方法のひとつ。
4Cの4つの「C」は以下の通り。
- 顧客価値「Customer Value」
- コスト「Cost」
- 利便性「Convenience」
- コミュニケーション「Communication」
3C分析との大きな違いは、4C分析は顧客目線に立ち、マーケティング戦略を練るフレームワークという点です。
4P分析
対する4P分析とは、企業視点のマーケティング分析方法です。1960年代に提唱されたものですが、今なお支持されているフレームワークのひとつです。
4Pの4つの「P」は以下の通り。
- 製品「Product」
- 価格「Price」
- 流通「Place」
- 販売促進「Promotion」
顧客視点と違い、分析をすることで企業自ら最適化できるのが4P分析の特長でもあり目的でもあります。

色々な角度から分析をすることで深堀りし、分析結果をバランス良く活用していくことが大切です。
Webサイトに関するマーケティング用語
ここからは、Webサイトに関するマーケティング用語を解説します。
SEO
SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で検索エンジン最適化のことです。
SEOを意識したコンテンツ作成をすることで、検索上位に表示されてWebサイトの訪問者が増やせます。

検索順位が1位と10位では、コンテンツが見られる可能性が10倍近く変わることもあります。
GA(グーグルアナリティクス)
GA(グーグルアナリティクス)とは、無料で使う事ができるGoogle提供のアクセス解析ツールです。
様々な角度からWebサイトの顧客行動を解析することができるので、数値化した集計データを元に戦略を練ることができます。
効率の良いWebマーケティングを行う際、まずはGA(グーグルアナリティクス)で現状を把握することが必要不可欠となっています。
アクセス解析
GA(グーグルアナリティクス)などを活用した顧客行動の分析です。Webサイトの現状把握をし、検証やSEO対策などに活用していきます。
分析は大きく分けて以下の2つがあります。
- 定量分析:クリック率やコンバージョン率など顧客行動を数値化できるもの
- 定性分析:消費者からの意見や口コミなど顧客行動を数値化できないもの
PV
PVとは、PageView(ページビュー)のことです。
1ページ閲覧ごとに1PVとカウントされる、Webサイトの閲覧数を表します。
同じサイト内の別ページを開いても、PVは新たにカウントされます。

ブロガーの方がよく「100万PVいきました!」というのを見かけるかと思いますが、Webサイトやメディアの権威性としても使われます。
UU
UUは、UniqueUser(ユニーク・ユーザー)のことを指します。
Webサイトにどのくらいのユーザーが訪れたかの指標です。
PVは、同じユーザーでもページを見た数でカウントされますが、UUは基本的に何度訪れても1回しかカウントされません。
セッション
セッションとは、あるWebサイトを訪問して離れるまでのことです。
まとめるとこのような違いです。
- PV→同じWebサイト内の違うページを見てカウントされる
- UU→一定期間に同じWebサイトを訪れた
- セッション→一定期間にWebサイトを訪問した数
たとえば、Webサイトに訪れて2つのページを見た場合、PV数は2ですが、セッション数は1です。
ある一定期間に2度同じページを訪れた場合、セッション数は2ですがUUは1です。
初心者のうちは詳しく覚える必要はありませんが、用語だけでも頭に入れておいてください。
直帰率
直帰率は、顧客が初めてサイトを訪れたものの、最初のページで離脱してしまった顧客行動の割合を示しています。
直帰率における離脱とは、自社のページから他のサイトに移ってしまったことを意味します。

直帰率が低ければ低いほど、ユーザーのニーズに答えているサイト設計ができているということです。
離脱率
離脱率とは、Webサイトのあるページを最後に離脱した顧客行動の割合を指します。
直帰率は、1ページしか見ずに離脱してしまった場合ですが、離脱率は個々のページの最後になった割合を表します。
ランディングページ最適化(LPO)
ランディングページ最適化(LPO)とは、「Landing Page Optimization」の略。
ユーザーがサイトに訪れた際の1ページ目(=ランディングページ)を改善する手法です。
例えば、検索エンジンで「会社名+資料請求」と検索したユーザーが訪れたページに、資料請求のボタンが見つからなければ、そのユーザーはそのままWebサイトを離れてしまうかもしれません。
ランディングページはコンバージョンや直帰率に直結します。最適化しておくことがかなり重要になってきます。
EFO(入力フォーム最適化)
EFO(入力フォーム最適化)とは、「Entry Form Optimization」の略。
会員登録やアカウント作成などの際に情報を入力する入力フォームを最適化する手法です。
ユーザーの心理としては、入力自体が既に面倒な行動です。その上わかりにくかったらどうでしょう。
離脱率が上がるのは当然の事です。

より短時間で簡単に正確な入力ができるフォームに最適化するだけで、コンバージョン率のUPが見込める場合も!
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって有益な情報、価値ある情報を提供するマーケティング手法です。
まずは見込み顧客に直接的または潜在的な購買意欲を引き出すような情報を提供することで、購買やサービスの成約に繋げて行きます。
Webサイトに訪れた消費者にその場ですぐ購入してもらうという手法ではなく、ファンになってもらい顧客を育成するというのが特徴です。
メールマーケティング
メールマーケティングとは、登録してあるリストにメール配信するマーケティング手法。
最近はSNSが普及し、メルマガ=オワコンと言われていましたが、実際はまだまだメールマーケティングは有効な手段として活用されています。
低予算で高い効果が期待できるのが特徴で、メールマガジン、広告メールの他に、ターゲティングメールやリターゲティングメールなど、顧客に最適な手法で行うのが効果的です。
Web広告に関するマーケティング用語
ここからは、Web広告に関するマーケティング用語を解説します。
CTR
CTRとは、Cllick Through Rateの略で広告のクリック率を指します。
表示された広告がクリックされた割合のことです。
後で解説しますが、広告の効果測定をするときに、広告をクリックして購入した割合を示す「CVR」と一緒に使用されます。
CV
CVとは、Conversion(コンバージョン)の略です。
コンバージョンとは、Webサイトの商品・サービスにおける最終的な成果のことを指します。
コンバージョンとは、Webサイトに来た顧客がサイト内で行った以下のような行動を指します。
- 会員登録
- メールマガジンの登録
- SNSの登録
- 問い合わせ・資料請求
- 商品購入
- サービスなどの契約
商品購入や契約の獲得、会社の価値を知ってもらうことが目的などの場合もあり、そのサイトの種類によって設定するコンバージョンは異なります。
例えば商品をネット上で購入してくれたときに「コンバージョンした」という言い方をします。
CVR
CVRは、Conversion Rate(コンバージョンレート)のことを指します。
Webサイトに訪問したユーザーのうち、どのくらいの方が商品・サービスを購入してくれたかなど最終成果にどのくらい至ったかを表す割合です。
CVRが高いということは、顧客満足度の高い商品・サービスということです。
CPA
CPAは、Cost Per Acquisitionの略で、顧客獲得単価つまりコンバージョン1件にかかった広告費用のことを表します。
数式は以下です。
広告費用÷コンバージョン数=CPA

CPAが低ければ低いほど、安価な広告費用で商品の成約に結びついていると言えます。
CPC
CPCとは、Cost Per Clickの略で、ユーザーが広告を1クリックされるたびにいくらのコストがかかったのかを表します。
CPAと似ていますが、少し違います。
- CPA→商品・サービスの成約までにかかったコスト
- CPC→商品・サービスの広告がクリックされるまでにかかったコスト
ROI
ROIとは、Return On Investmentの略で「投資利益率」のことです。
ROIの計算式は以下のとおりです。
利益金額÷投資金額×100(%)
「利益金額」は「売上金額−原価−投資金額=利益金額」で計算できます。

投資金額に見合った広告の効果が得られているかを判断するためにROIは使用されます。
ROAS
ROASとはReturn On Advertising Spendの略です。
「広告の費用対効果」という意味で、広告1円あたりでいくらの売り上げが得られたかを計算します。
数式は以下のとおりです。
売上÷投資金額×100(%)
ROASが高いほど、広告の費用対効果が高いということになるため、予算配分や入札価格を見直すことがあります。
広告費に対して、どれだけ売上が得られたかを知りたいときにROASを使用します。
KGI
KGIとは、「Key Goal Indicator」の略で「重要目標達成指標」のこと。
ビジネスの最終目標を、測定可能な数値で表し評価する為の指標で、長期的な経営戦略の最終的な目標と言ったイメージです。

KGIの具体例として、売上高、利益率、成約数など、明確な数値でゴール地点を表すことを意味します。
KPI
KPIとは、Key Performance Indicatorの略で、目標を達成するための重要な業績評価の指標を表します。
前述のKGIを達成する為の具体的な活動を示す中間指標になります。
目標達成までに必要な見込み数値を確認しながら、現状のギャップやパフォーマンスの動向を確認します。

マーケティングが期待している結果に近づいていないときに活動の修正ができるのがKPIの特徴です。
LTV
LTVとは、LifeTimeValue(ライフタイムバリュー)の略で、ユーザーがどのくらいの利益を生み出すかということを表します。
LTVは既存顧客の満足度を測るための判断基準です。
LTVの算出方法は以下のとおりです。
購買単価×購買頻度×契約継続期間=LTV
新規顧客を獲得するには、既存顧客の5倍のコストがかかるといわれてます。
既存顧客を維持することで収益性を上げられるため、LTVを高めることは重要です。
Webマーケティング用語を覚えて副業や転職に活かしましょう
Webマーケティング用語について解説しましたが、「なんだかややこしい」と感じた方もいるのではないでしょうか。
Webマーケティング用語は副業・転職活動の中で「出てきたら調べる」という距離感が良いでしょう。
今はわからなくても、実践の中で覚えていけば自然と身につくので問題ありません。
この記事が参考になれば幸いです。