この記事でわかること
- フリーランスはやめとけと言われる理由
- フリーランスに向いている人と向いていない人の特徴
- フリーランスになる前にやっておくべきこと
時間や場所に捉われないフリーランスという働き方が注目を集めています。
しかし「フリーランスって実際どうなの?」と考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、
- フリーランスはやめとけと言われる理由
- フリーランスに向いている人と向いていない人
- フリーランスのおすすめポイント
などを解説します。
「これからフリーランスになりたい」「フリーランスにはならない方がいい」と言われた方には参考になる内容なので、ぜひ最後まで読んでみてください。
フリーランスはやめとけと言われる理由
フリーランスはやめとけと言われる理由は以下のとおりです。
- 学び続けなければいけない
- 収入が安定しない
- 雇用が安定しない
- 営業をしなければいけない
- 確定申告をしなければいけない
- 休日も働けなけばいけない
- 社会的信用が得られない
それぞれ順番に解説します。
学び続けなければいけない
フリーランスの世界はITのスキルを使用するので、変化が激しいです。
そのため、常にスキルや知識をアップデートしていく必要があります。
学ぶことを辞めてしまうと、市場から置いていかれてしまい仕事を失うことも。
向上心を持って進化し続ける気持ちがフリーランスには必要です。
収入が安定しない
フリーランスは成果主義なので、サラリーマンのように収入が一定ではありません。
長期での作業が必要な案件では、収入が振り込まれるのは2〜3か月先になることもあります。
駆け出しの時期は、高いスキルもなく営業もうまくいかず、仕事がもらえないことも。

フリーランスは病気や怪我をしてしまっても、サラリーマンのように有給休暇がなく、社会保障もまだまだ薄いので、収入を大きく減らしてしまう可能性もあります。
雇用が安定しない
フリーランスはサラリーマンと違い、契約を打ち切られる可能性があります。
不景気や企業の業績が悪くなると、真っ先に削減されるのはフリーランスの外注費だからです。
また発注者側が求めているスキルに届かなかったり、依頼している仕事が終了したりして継続案件にならない場合もあるので、サラリーマンより収入に波があります。
営業をしなければいけない
フリーランスは自分自身で営業をして仕事を獲得していかなければいけません。
とくにフリーランス初期は毎日営業をする必要があります。

案件を請け負っても継続されるかはわからないので、クライアントとの横のつながりができるまではスキルを磨きつつ常時営業をしなくてはいけないので大変です。
確定申告をしなくてはいけない
サラリーマンの税金はs会社が年末調整として処理してくれますが、フリーランスは自分で確定申告をしなくてはいけません。
確定申告とは、年度末に経費や領収書をまとめ、住民税と所得税の申告をする手続きのことです。
税理士に依頼することもできますが、お願いしない場合は仕事もこなさなくてはいけないので確定申告の時期は忙しくなります。

確定申告は会計ソフトを使えばボタン一つで入力すれば済みますし、2〜3ヶ月に一度会計ソフトに打ち込んでおけば、そこまで大変な業務ではないので、日頃から管理しておくのをおすすめします。
下記のサイトに確定申告について、詳しい内容が書いてあります。
ぜひ、参考にしてみてください。
休日も働かなくてはいけない
独立したばかりのフリーランスは、単価も低く案件数も少ないので休日を返上して働く必要があります。
作業自体に慣れていないことがあるので、労働時間も長くなりがちです。
「ブラック労働を強いているのではないか」と思うかもしれません。
しかし駆け出しの時期はスキルもないので、他のフリーランスと差をつけられないようにするためにも、休みなく働く期間が必要です。
社会的信用が得られない
フリーランスはサラリーマンのように収入や雇用が不安定なため、返済能力が低いと感じられてしまい、ローンの審査やクレジットカードの申請に落ちてしまう可能性があります。
賃貸物件の契約の際にも家賃保証会社の審査が必要ですが、フリーランスは落ちてしまうかもしれません。
フリーランスに向いている人の特徴
フリーランスに向いている人の特徴は以下のとおりです。
- 継続的に学習できる人
- 好奇心がある人
- 自己管理できる人
これからフリーランスを目指す方は自分に当てはまっているか確認しながら見てみてください。
継続的に学習できる人
フリーランスはサラリーマンのように研修などがないので自ら学び続ける必要があります。
フリーランスが学ぶ方法は具体的には以下のとおりです。
- 有料コンテンツ
- セミナー
- オンラインコミュニティ
無料でも質の高いコンテンツはありますが、成果を出している人の教材などでインプットをするのも重要です。
好奇心のある人
フリーランスは、常に新しいスキルを磨く必要があるので、好奇心のある人は向いています。
とくにWebエンジニアが扱うプログラミング言語は常に情報がアップデートされますし、市場を相手にするWebマーケティングは顧客の求めるニーズがすぐに変化します。
新しいスキルや商品が登場したら、とりあえず使ってみるような好奇心がフリーランスには必要です。
自己管理ができる人
フリーランスは案件のスケジュールや、報酬の管理を自ら行います。
納期に遅れてしまうと、クライアントに迷惑をかけてしまうだけでなく、仕事を失うことにもつながるので自己管理は重要です。
また体調管理もフリーランスには必要です。

何をするにも自由ですが、食事に気をつけたり睡眠時間に気をつけたりしましょう。
フリーランスに向いていない人の特徴
フリーランスに向いていない人の特徴は以下のとおりです。
- 安定を求める人
- 学びに時間を使えない人
- 自分で考えて行動できない人
それぞれ具体的に解説します。
安定を求める人
フリーランスは新しい案件に挑戦したり新しいスキルを磨いたりと色々な変化が起きます。
そのため挑戦が必要になるような環境が苦手な方は、フリーランスに向いていません。
また、フリーランスは収入が不安定になりがちです。

一定の収入がないと不安に感じてしまう方は、出来高制のフリーランスはむずかしいでしょう。
学びに時間を使えない人
学びに時間を使えない人はフリーランスに向いていません。
前述しましたが、フリーランスは変化が激しい世界です。
常に情報をインプットしたり新しいスキルに投資をしたりしなければ、長期的に稼ぎ続けることはむずかしいでしょう。
ときには勉強をするために友人や家族との時間を減らすこともあるでしょう。
みんなが休んでいるときにセミナーや勉強会に参加しなくてはいけないこともあります。
フリーランスは、学習に取り組む時間も一つの仕事だと捉えて行動する必要があります。
自分で考えて行動できない人
フリーランスは会社のように同僚や上司がいないので、基本的に一人で考えて仕事を進めていかなくてはいけません。
わからないことがあっても自分で調べたり考えたりして仕事をする必要があります。
誰かに聞かないと進めていけない方はフリーランスになると大変です。

クライアントの利益や手間にかかるようなこと以外は自分で解決していく力が求められます。
フリーランスで生活していくためにやっておくこと
フリーランスになる前にやっておくべきことが3つあります。
紹介する方法をやっておくだけでも継続的に仕事が獲得できるだけでなく、精神的にも安定しながらフリーランス活動ができます。
ぜひ参考にしてみてください。
最低1年以上の生活費を貯金しておく
家族構成にもよりますが、フリーランスになる前に約1年は生活に困らないほどの貯金を用意しておきましょう。
フリーランス初期は仕事がなく、収入が途絶える可能性があるからです。
ある程度の貯金があると、精神的にも余裕が生まれます。
「フリーランスを目指したい」と思ったら、貯金を始めることを検討してみてください。
副業を始めておく
副業を始めて収入を確保しておくのも大切です。
副業の時点で月収10万円ほど稼げるようになれば、フリーランスになってから時間を作ることで月収20万円も可能です。
フリーランスに挫折する多くの方が仕事の少ない初期の頃が多い傾向にあります。
なかなか仕事がもらえずに収入だけが減っていく状況に耐えられなくなってしまうからです。
しかしフリーランスの最初の時期に収入があれば、安心して営業ができます。

単価の低い案件ばかりに取り組んで消耗せず、単価の高い案件にチャレンジする余裕も生まれます。
フリーランスの仲間を作っておく
フリーランスの仲間を作り、情報を仕入れることで独立後のイメージが湧きやすくなります。
また同じ方向を見て頑張れる仲間がいることもフリーランスを続けるうえでは大切です。
フリーランスは一人で作業をすることが多いので、仲間の存在がいることで孤独になりづらく、頑張り続けることができます。
横のつながりから仕事に発展することもあるので、オンラインコミュニティなどを活用して、積極的に交流を深めていきましょう。
フリーランスで後悔しないおすすめポイント
フリーランスになるおすすめポイントは以下のとおりです。
- 仕事や働く人を選べる
- 収入が伸ばしやすくなる
- 市場価値が上がる
それぞれ具体的に解説します。
仕事や働く人を選べる
フリーランスは仕事内容や働く人を選べるのがメリットです。
事務作業やスケジュールなどの苦手な仕事は誰かにお願いしたり、価値観や考え方の近い人だけと働いたりできます。
そのため、業務のストレスや会社勤めのような人間関係での悩みからは解放されます。

自己管理が必要になりますが、自由度の高い働き方をしたい方にフリーランスはおすすめです。
将来的に収入が伸ばしやすくなる
フリーランスは成果報酬で支払われるので、頑張れば頑張るほど収入を伸ばすことができます。
『国税庁』によるとサラリーマンの平均年収は461万円といわれていますが、フリーランスは20代で1,000万円稼いでいる方も珍しくありません。
フリーランスエンジニアの平均年収600万円から800万円といわれています。
高収入の働き方をしたいと考えている方は、フリーランスを目指してみるのもいいでしょう。
市場価値が上がる
フリーランスは以下のようなITスキルを使用して仕事をします。
- プログラミング
- Webデザイン
- ライティング
これらは市場価値が高く人気のあるITスキルです。
フリーランスの経験を積むことで、これらのスキルを獲得できるので市場価値を高められます。
どこにいても働けるので、雇用の不安な現代で生き抜いていくには、最低限の生活を担保できるスキルにもなり得ます。
フリーランスに関してよくある質問
フリーランスに関してよくある質問について、一つ一つお答えしていきます。
フリーランスエンジニアはやめとけと言われる理由は?
フリーランスエンジニアの仕事の内容の特徴によって、「やめとけ」と言われることがあるようです。
主な理由としては下記のものが挙げられます。
- 収入が安定しない
- 技術の進歩についていけない
- エンジニアの成り手が増えた
- 体力的につらくなる
詳細については下記のサイトに詳しく載せています。
ぜひ、チェックしてみてください!
フリーランスの現実は?楽しすぎ?生活できない?
上記でお話したメリットとデメリットがあります。
その中でもフリーランス特有の働き方に対して「楽しすぎる」と感じる方は多いでしょう。
年収が下がったり仕事がもらえなかったり、思うようにならないことがあると「楽しい」と感じられなくなってしまうかもしれません。
ご自身がフリーランスに向いているかを確認してみてください!
フリーランスが増えすぎてるって本当?
世界的規模で見ていく、フリーランスをしている人は15億人以上います。
世界の労働人口の約35%を占めていると言われています。
また、日本のフリーランス人口はアメリカと比較すると
- 日本:労働人口の24%
- アメリカ:労働人口の36%
このような数になります。
多いと感じるかどうかは、人それぞれですが、年々増加傾向にあります。
フリーランスエンジニアの年収は?
フリーランスエンジニアの平均年収は600万円~800万円程度になります。
スキルアップしていくことで、大幅に収入を上げることもできます。

営業スキルを高めることで、高単価な仕事も受注することができるでしょう!
これから必要とされる副業フリーランスにおすすめな職業とは?
これから需要のある、伸びていく副業として下記のもの挙げられます。
- Webライター
- ブログ・アフィリエイト
- 動画編集
- 講師業&カウンセラー
- 物販・EC事業
それぞれがおすすめな理由はこちらのサイトに載せています。
興味のある方はチェックしてみてください!
今後フリーランスの市場価値は高まる
『ランサーズ』の調査では、フリーランス人口は1,577万人、経済規模は23.8兆円であることがわかりました。
調査を開始した2015年と比較すると、人口は68.3%(640万人)、経済規模は62.7%(9.2兆円)増加しています。
副業を推進する企業や終身雇用の不安により今後この傾向は増えることが考えられるので、フリーランスの市場価値は高まります。
今の段階で市場価値の高いスキルを身につけておくことで、将来大きく稼げるでしょう。
フリーランスになる前の準備をしたうえでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
この記事でわかること
- 収入や雇用が不安なフリーランスになるのはやばいと思われがち
- 安定して稼ぐにはスキルや知識を学び続ける必要がある
- フリーランスの市場は伸びていることもありチャンス